プラネテス１−４巻

http://www.planet-es.net/
ISBN:4063287351
モーニングで連載されていた、宇宙開発に関する近未来SFもの。ロケットを作り、宇宙を開拓していくというマッチョで野蛮な本能を持った主人公の男がいて、それに対してエロス的な「愛」に満ち溢れた天然ボケ系のヒロインがことあるごとに突っかかっていくという王道的な展開なんだけど、上手い具合に編み込めていて読み応えあり。心の成長というか、宇宙空間を相手にする者の苦悩と救済みたいなものがすっきり描かれてますね。
宇宙ゴミ＝デブリというものが、今後とても大きな問題になっていくことは耳にしたことがあったが、それが増大すると破壊の相互作用をもたらして、等比級数的に微笑デブリが増えていくケスラー・シンドロームという現象が起こるというのは、初めて聞いた。
昔、火星探査に参加しようと思ってたことがあったけど、今は空を見上げても別に宇宙に行きたいとは思わなくなってしまったなあ。なんでだろう。